【安いものから高級なものまで】シャンパン人気おすすめランキング20選

シャンパンと言えばお祝い事やパーティの席に欠かせない飲み物です。ただシャンパンとスパークリングワインは同じではありません。ここではシャンパンのアルコール数や、スパークリングワインとの相違点、シャンパン作りに欠かせない葡萄の品種を紹介していきます。

シャンパンのアルコール数を見てみましょう。なんとなくシャンパンは飲みやすいイメージがあり、アルコール数も低めのように感じてしまう方もいるかもしれません。シャンパンのアルコール数はおおむね11%～12.5%です。

わかりやすく例えると、ビールが5％・日本酒が15％のアルコール数なので、シャンパンのアルコールがそんなに低い飲み物ではないことがおわかり頂けると思います。シャンパンはその飲みやすさからついついアルコールの摂取量が多くなりがちな飲み物とも言えます。

またアルコール数11％以下のシャンパンのことを「スパークリングワイン」といいます。シャンパンは好きだけどあまり酔いたくないという方にはスパークリングワインがおすすめです。

シャンパンやワインを飲む時には、なんといっても注ぐグラスが大事です。シャンパングラスにはクープ型とフルート型があります。どちらも特徴としては持ち手の部分が長く、シャンパンを注いだ時に美味しい温度が体温で変わってしまわないようになっていることです。

フルート型は上の写真のように、円錐形でありながらもボウル部分が縦に伸びたようなスリムなグラスです。一方で、クープ型のグラスは逆にボウル部分が横に広くかつ、縦は短いグラスとなっています。

フルートグラスは空気の接触面が少ないため、香りや炭酸、旨味が逃げにくくなっているためシャンパンを美味しく飲むには、うってつけのグラスといえます。シャンパンの中には予め、このフルートグラスがついているものもあります。

シャンパンを製造するのにどの葡萄でも使えるという訳ではありません。シャンパンには、使ってもよいと定められている品種があるのです。ここではその品種を紹介します。主に「シャルドネ」「ピノノワール」「ムニエ」があります。

シャルドネという品種は主に白ワインを作るのに大活躍する品種です。白ワインを作る品種として他にもピノ・グリ種、ソーヴィニョン・ブラン種などがありますが、中でも有名なのはシャルドネです。

このシャルドネはワインの品種としては“最もニュートラル”といわれるほど、葡萄品種の中でもクセがないのですが、逆にそれがシャルドネの良さといえるのです。シャルドネは栽培される風土・土地・気候・醸造条件によって見事に味や香りを変えることが出来るのです。

クセがないことこそがシャルドネの最大の魅力で、涼しい気候で作られたスッキリとした味わいや温暖な気候で作られたコクなど、いろんな顔を見せてくれるのがシャルドネなのです。

白ワインのシャルドネに対して、赤ワインの品種として有名なのがピノ・ノワールです。酸味があって豪華なバラの花を思わせるような味わいや華やかさとコクを持ち合わせていて、葡萄の品種としてはとても優れているといえます。

ただ皮が薄いということもあり、栽培するのには少々苦労が伴います。皮が薄いと病気になりがちなのと、ピノ・ノワールの繊細さがシャンパン作りに大きく影響するため、ピノ・ノワールが作られる産地には限りがあります。

現在はアメリカのカリフォルニア・オレゴン、ニュージーランドや南アフリカなどで栽培されています。肉料理によくあうシャンパンです。

同じシャンパンの品種の中でも、このムニエは主役というより“名脇き役”といった役どころです。シャルドネやピノ・ノワールの味を支え、柔らかみのあるまろやかな、フルーティさを楽しむことが出来ます。

各地で栽培されているムニエですが、オーストラリアにおいては栽培が長く通常のワインの醸造用として使われています。ムニエ自体の色は明るくて、酸味がやや強く、また寒冷地でも栽培可能なため、フランスのシャンパーニュ地方でも多く栽培されています。

このムニエは多く生産できる上に、成熟が早いという特徴があり、まさに名脇役に適した品種といえます。ちなみにムニエのみを使ったシャンパンはコクがあり、余韻を長く楽しむことが出来ます。

次にシャンパンの選び方を紹介します。いろんな選び方がありますが、ここでは「味」「グレート」「色」「香り」にスポットをあてて解説、最後に有名なシャンパンの数々を紹介します。

まずはシャンパンを「味」の違いで選ぶ方法です。ここでは味の種類をおおまかに「甘口」と「辛口」とに分けましたが、甘口・辛口ともにさらに細かな分類があります。以下で詳しく解説しています。

甘口のシャンパンはその口当たりのよさから特に女性に好まれてきました。一口に甘口といってもその糖度はさらに3段階に分類されます。「中甘口：セック（sec）」「甘口：ドゥミ・セック（demi sec）」「極甘口：ドゥ（doux）」となります。

実際の糖分量は、セック（中甘口）で17～32g/L以下、ドゥミ・セック(甘口)で32～50g/L以下、ドゥー(極甘口)で50g/L以上となっています。最近ではメタボなど、健康に関して敏感な世相を反映し、糖質制限したシャンパンなども人気のようです。

市販のジュースの糖度80～130gと比較してもわかるように、シャンパンの極甘口といっても、ジュースみたいな甘さではないという事がわかります。飲みやすい甘口シャンパンに「ポール・デテュンヌ・ドゥミ・セック」「ネクター アンペリアル ロゼ」などがあります。

一方で辛口はさらに細かく4つの種類に分類されます。「中辛口：12～17g/L以下：エクストラ(Extra-Sec)・ドライ（Extra-Dry）」「辛口：12g/L以下：ブリュット(Brut）」「極辛口：6g/L以下：エクストラ・ブリュット(Extra-Brut)」があります。

さらに「極辛口：3g/L以下：ブリュット・ナチュール(Brut Nature）・パ・ドゼ(Pas Dose）・ノン・ドゼ(Non Dose）・ドサージュ・ゼロ（Dosage Zero）」となります。先述したように最近では、糖度を抑えた極辛口のシャンパンに人気が高まっています。

甘ったるいシャンパンは嫌いだという方やシャンパン初心者でも、ブリュットやエクストラ・ブリュット辺りなら美味しくシャンパンを楽しめるのではないでしょうか？辛口のおすすめに「エクストラ・ブリュット」「ローズラベル」などがあります。

次にシャンパンをグレードから選んでみたいと思います。シャンパンはぶどうの質などによって「ノン・ヴィンテージ」「ヴィンテージ」「プレステージ」と3種類のグレードにわかれています。ここではそれぞれの特徴について解説します。

一般的なシャンパンに多くみられる「ノンヴィンテージ」で、シャンパンのボトルには「NV」と書かれています。よくワインなど〇〇年ものなどと言いますが、このNVとは葡萄の収穫年の代わりとなるもので、複数の年代ものをブレンドして製造しています。

現在、シャンパンの8割はノンヴィンテージといわれていますが、15か月寝かせるだけで出荷が可能なノンヴィンテージは、その利便性から安定した味わいが生産できるので人気が高いグレードとなっています。

さらにノンヴィンテージは、値段的にも買い求めやすいのがメリット、市販はもちろん成城石井やドンキなどでも買うことが出来ます。

ノンヴィンテージの次のグレードとなるのが、「ヴィンテージ」です。ノンヴィンテージとの違いは、良品質の葡萄が収穫された年のものだけを使ったシャンパンであるというところです。ですからヴィンテージには葡萄の収穫年が記載されているのです。

この収穫年の記載には国によってルールが定められており、その収穫年に採れた葡萄を全体の何％使っているのかによって記載できるかどうかが定められています。ですから表示のないものはその規定の％には足りないシャンパンということになります。

ただヴィンテージは、ノンヴィンテージとは違って最低でも36ヶ月の熟成期間が必要で希少価値が高く、15年以上の熟成期間のものをオールドヴィンテージといいます。

シャンパンのトップグレードといえば「プレステージ」で、最高位に位置するシャンパンといわれ、もはや財産ともいえるレベルの価値のものがあります。最低でも数十万円ほどの値段がつき、トップクラスのものになると億の値がつくといわれています。

ヴィンテージシャンパンの中でも、最良区画で収穫された葡萄を原料としていて、最低でも5～7年の熟成期間が必要です。まさに高級中の高級シャンパンといえます。最高の葡萄のみを使って丁寧に熟成された味わいは贅沢の極みといえます。

有名なドン ペリニヨン、ルイ・ロデレール クリスタル、ヴーヴ・クリコ ラ・グランダムなどがこのプレステージになります。大切な方へのプレゼントや頑張った自分へのご褒美にぴったりなシャンパンです。

次にシャンパンの「色」で選ぶという方法です。シャンパンは「白」「ロゼ」の色にわかれます。ここではそれぞれの特徴について解説いたします。

一般的なシャンパンの色は「白」となります。先ほども述べましたように、シャンパン作りの葡萄として最もポリュラーなのがシャルドネという品種で、そのシャルドネから作られるのが白シャンパンです。

その土地の風土や気候によって様々な味に変わるシャルドネから作られる白シャンパンは、お祝いの席や特別な日の記念に、また上司や親しい方への贈り物としてもおすすめの色です。迷ったなら白いシャンペンを選ぶとよいでしょう。

白シャンパンは比較的買い安いリーズナブル価格から、ドンペリニヨンのような高級シャンパンまでラインナップは幅広く、選択しやすいというメリットもあります。

白に比べてロゼの数は、グンと少なくなりますが、色が可愛らしくあでやかで、華やかさがあることから、パーティの席やお祝いの席で人気が高いシャンパンです。特に、キレイなピンク色のシャンパンなどは女性からの人気が絶大です。

ロゼの色づけの手法として「マセラシオン法」という方法があります。これは黒ぶどうを使って色づけされる手法で、ロゼのポリュラーな製造法となっています。またロゼシャンパンは独特の製造法により渋みがないので、特に女性には人気が高いようです。

有名なロゼのシャンパンに、ルイ・ロデレール クリスタル・ロゼやドン・ペリニヨン・ロゼ、他にはシャンパーニュ・バロン・ド・ロスチャイルド ロゼなどがあります。

続いてシャンパンを香りで選ぶ方法です。シャンパン選びにとって香りは欠かせないポイントです。ここでは「フルーティさ」「香ばしさ」の観点から解説いたします。

シャンパンには使われる品種・栽培した産地・熟成期間によっていろんな香りがあります。また同じシャンパンでも、注いだ直後の香り（第一ステージ）、空気に触れることで香りが変わる（第二ステージ）と2段階で香りが楽しめるのです。

こうしてみるとシャンパンというのは、ワインと同様に飲み物というよりも非常に「楽しむもの」という要素が多いのがよくわかります。シャンパンを選ぶ際に、飲みやすさを重視するなら、比較的若い年数のシャンパンをおすすめします。

若いシャンパンは、香りもフルーティで飲みやすく、同時にフレッシュさを味わうことができます。シャンパン初心者の方にもおすすめです。

熟成期間の短いシャンパンがフルーティな香りならば、熟成期間の長いシャンパンの香りの特徴はというと、香ばしさです。豊潤で奥深い味わいの中に感じる香ばしさを楽しむことが出来るのが、熟成シャンパンなのです。

同じシャンパンでも香りを2段階にわけて楽しめると先述しましたが、熟成期間の長いシャンパンにはもう1段階先の第三ステージを楽しむことができるといわれています。この第3の香りは使われていた樽の香りとも言われていて、熟成シャンパン特有の香りともいえます。

シャンパン通の方へのプレゼントや、熟成シャンパンの奥深い香りを楽しんでみたい方など、こちらの熟成シャンパンがおすすめです。

シャンパンの中でも有名なシャンパンをご紹介しましょう。有名なシャンパンは数多くある中で、特に人気の高いシャンペン「モエ・エ・シャンドン」「ドン・ペリニヨン」「クリスタル」「サロン」をここでは紹介したいと思います。

1869年より愛され続けてきた「モエ・エ・シャンドン」は、フランス・シャンパーニュが産地です。ブドウ品種は、ピノノワール・ピノムニエ・シャルドネで、色は白とロゼがあります。白は辛口で、白というより緑が少しかかったようなイエロー色です。

モエ・エ・シャンドンは「バランスの優れたシャンパン」として有名で、その喉ごしはエレガントかつコクがあり、深い余韻が長く口の中に残ります。一方、ロゼは赤みがかかった可愛いピンク色で、飲み心地は爽やかでフルーティ、鮮明な果実味があります。

シャンパンと言えば「モエ」といわれるほど、数多くの晴れの舞台にモエのシャンパンは登場してきました。値段は4000円～5000円代で購入可能です。市販でも購入できます。

「ドンペリ」イコール高級シャンパンと誰もがイメージできるほど有名な高級シャンパン、どなたもが一度は耳にしたことがある有名なシャンパンです。ドンペリは、正確には「ドン ぺリニヨン 」という名前で、最高の品質である葡萄を使ったシャンパンです。

このドンペリは出来の良い年の葡萄のみで醸造するので、もちろん全てヴィンテージものとなります。その知名度の高さから、相当値段も高いのではと思われている方も多くあるかも知れませんが、実は高級シャンパンながら15,000円程で購入できるのが嬉しいところです。

香ばしい香りと深みのある味わい、フレッシュな柑橘系が入り混じり、最高の席に相応しい最高のひと時を与えてくれます。長くスモーキーな余韻が楽しめるのも特徴です。

老舗のシャンパーニュ・メゾン「ルイ・ロデレール」のクリスタルは外観からしても、まばゆいくらいの輝きと貫禄に満ちています。そんな風貌にもかかわらず、職人の手による地道で丁寧な熟成を重ねる、知る人ぞ知る有名シャンパンとなりました。

18 世紀のロシア皇帝がルイ・ロデレールのシャンパーニュを、クリスタルの器に収めさせたことから始まったという歴史のあるシャンパンです。ピノ・ノワール60％ , シャルドネ40％の辛口で、独特の甘みと豊潤かつ繊細な香り、それでいて力強よさのあるシャンパンです。

値段は25,000円～30,000円程度となっています。楽天・Amazon・ヤフーサイトでも購入できますが、もちろん市販でも購入可能です。

1911年にウジェーヌ・エメ・サロンという人が作ったシャンパンで、その名も「サロン」。当時シャンパンを愛してやまなかったウジェーヌ・エメ・サロンが、ル・メニル・シュール・オジェのシャルドネだけを使って醸造したというシャンパンです。

現在においてもブドウの出来の良い年にだけにしか作られないサロンが販売されたのは、100年間の歴史の中でわずか37回のみというから、そのこだわりぶりには脱帽です。それだけに豊潤な酸味に残る爽やかさ、成熟したシャルドネの力強さを感じることができます。

サロンの値段にはヴィンテージによって幅があります。安いものでも8万円以上、高いものなら30万円以上の値段になります。

シャンパン開ける時って、失敗なんてしたくないですよね。一発でかっこよく決めたいものです。でもシャンパンをかっこよく開けるには、少しコツがあります。そこでここからは、シャンパンの開け方を解説してみたいと思います。

シャンパンを開ける時のイメージって、派手にポーンと音を立てながら栓が飛んでいくイメージが強いものですね。友人同士の集りの場だとそれでもいいのですが、フォーマルの場では勢いよく開けてはダメなのです。

正式なシャンパンの開け方は、まずはシャンパンがよく冷えているのを確認し、次に栓に貼ってあるフィルムを剥がします。次に栓を指で押さえつつ針金を緩めていきます。この時、吹きこぼれたことを想定して栓まわりにナプキンをかぶせてもオッケーです。

そのまま栓をしっかり握ります。そして栓ではなくボトルの方をゆっくり回していきます。ガス圧で栓が上がってくるのを指で調整しながら、少しずつボトルを斜めにしてガス抜きをしながら栓を抜いていきます。

次にシャンパンをグラスに注いでいきます。この時に気をつけたいのが、泡を立て過ぎないことです。ではどうすれば泡が立たないようにシャンパンをグラスに注ぐことができるのでしょうか？これにもちょっとしたコツがあるんです。

一気にグラスに注いでしまうと、せっかくのシャンパンの泡や香りを逃してしまうので、シャンパンを開けてから、注ぐまで一呼吸置きます。ゆっくり静かに、2～3回に分けて注いでいくようにします。

その際、グラスは少し斜めに持つと上手く注ぐことができ、美味しいシャンパンを楽しむことができます。注ぐ目安として、グラス6分目辺りが最適です。冷えたシャンパンは水滴がボトルにつきやすいので、こまめに拭き取るようにしましょう。

シャンパンは非常に繊細な飲み物です。職人さんがせかっく手間暇かけて熟成させて、いいタイミングで購入できたシャンパンを、保存方法でダメにしてしまっては勿体ない話です。美味しいシャンパンを味わう為にも、シャンパンに適した保存方法を知っておきましょう。

シャンパンの保存に適した温度の目安は10℃～12℃と言われています。保存場所は冷暗所がおすすめです。一番よい保存場所は、ワインセラーとなりますが、一般家庭でそこまではという方もいらっしゃると思います。

その場合、保存場所は冷蔵庫となりますが、できれば少し温度の高い野菜室に保存することをおすすめします。冷蔵庫に保存したあとは、なるべく早く召し上がるのがベターです。

いかがでしたでしょうか？一口にシャンパンといっても奥が深く様々なグレード・値段がありました。ジュースみたいな飲みやすいものや高級シャンパン、市販されている5000円程度の買いやすいもの等々。今回の記事を参考に、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね！