
大興奮!歴史小説おすすめ人気ランキング25選【日本史も世界史も】
私たちは歴史の延長線上に生きています。平安時代も戦国時代も遠い昔の出来事ですが、そうした過去が「今」という時代を作り出しています。今回は過去を劇的に描いた歴史小説のおすすめ作品を、人気ランキング形式でご紹介します。選び方のポイントも購入時の参考にしてください。
公開日 : 2020-07-21 10:49:23
目次
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「歴史小説」は史実に基づく
歴史小説は史実に基づいた作品です。登場する人物も、そのほとんどが実在していた人物です。彼らには史実として残っている人生があり、それを大幅に変えることはしません。発生する事件も、多くを脚色することはありません。
もちろん作家もその時代に生きていた人ではありませんから、事実を書くことは不可能です。臨場感を持たせるために架空の人物を登場させることもありますし、あくまでも小説は小説です。できるだけ史実に基づいて書くことが、歴史小説の定義と言えるでしょう。
「時代小説」は作家の裁量次第で展開する
時代小説は、過去という時代を舞台に、作家が生み出したオリジナルの人物の活躍を描いたものです。特に江戸期以降に時代を設定することが多く、市井の人々や武士の悲喜こもごもを色彩豊かに紡いできます。
時代小説であっても、実在の人物、実際の事件を扱った作品は少なくありません。しかしそれらは作家の裁量次第で改変され、史実とは別な展開を見せます。架空の藩や架空の事件が描かれるなど、よりエンタテインメント性が追求されています。
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1.作家:好きな作家、すでに有名な作家の歴史小説を選ぶ
2.主人公:興味のある歴史上の人物が主人公の作品を選ぶ
3.中国史/世界史:中国を始めとした世界史を題材にした作品を選ぶ
4.出来事:興味のある歴史上の出来事や事件について取り上げている作品を選ぶ
5.映像化:すでに映像化されている作品から選ぶ
6.改変・架空物:歴史のIFや、全てが架空の小説を選ぶ
7.文学賞受賞作:文学賞を受賞し、一定の評価を得ている小説から選ぶ
古今東西を通じて、たくさんの「歴史小説」が出版されてきました。それは多くの人が権謀術数や国家の盛衰、数奇な運命などに魅せられ、一喜一憂し、歴史の真相や謎について考察してきたからです。
歴史小説を選ぶにあったっては、まず自分の興味や好みを探ってみましょう。好きな作家、心惹かれる人物、興味のある出来事はあるでしょうか。「歴史小説を選ぶ軸!」を参考に、具体的に紹介していきたいと思います。
作家で選ぶ
好きな作家が歴史小説を書いていないか調べてみましょう。意外な作家が執筆していることがあります。あるいはすでに歴史小説・時代小説で有名な作家の作品を手にとってみるのもおすすめです。面白さはある程度保証されるでしょう。
歴史小説界の大御所「司馬遼太郎」
歴史小説の作家として誰もが思い浮かべるのは、司馬遼太郎でしょう。1923年(大正12年)に大阪市に生まれ、産経新聞社の記者として働く中で小説の執筆を始めました。1960年(昭和35年)に「梟の城」で直木賞を受賞し、亡くなるまで執筆を続けています。
司馬遼太郎の歴史小説は時として「史実」ととらえられることがあり、警鐘を鳴らす研究者もいます。しかしそれは作品がリアリティに富み、幅広く共感を呼ぶものであるということに違いありません。一作は読んでおいて損はない作家です。
グルメも詳しい「池波正太郎」
司馬遼太郎と並んで人気があるのが池波正太郎です。東京浅草で、司馬遼太郎と同じ1923年(大正12年)に生まれました。当初劇作家として活動しますが、1960年(昭和35年)に「錯乱」で直木賞を受賞し、小説家・随筆家としての地位を確立していきます。
池波正太郎作品に登場する人物は、優しく、格好いい生き方をしています。加えてテンポの良い筆致が心地よく、さわやかな読後感も特徴です。特筆すべきは、美味しそうな食事場面が何度も登場することでしょう。グルメ関係の随筆も見逃せません。
徹底した史実主義の「吉村昭」
吉村昭は1927年(昭和2年)に東京日暮里で生まれました。大学在学中から執筆を始め、4回ほど芥川賞候補になるものの、受賞には至りませんでした。1966年(昭和41年)に「星への旅」が太宰治賞に選ばれ、作家としてさらに精力的に活動していきます。
吉村昭の作品の特徴は、とにかく綿密な取材に基づいているということ。史料や証言を徹底的に調べ上げ、できるだけ「フィクション」を避けた作品に仕上げています。「記録小説」との異名もあるように、より事実に近い過去を体験できます。
オリジナルの視点で歴史を語る「永井路子」
永井路子は、1925年(大正14年)に東京本郷で生まれました。出版社で女性向け雑誌の編集に携わるかたわら歴史小説を書き、司馬遼太郎が創設した「近代説話」という同人誌に寄稿し好評を得ます。そして1964年(昭和39年)には「炎環」で直木賞を受賞しました。
永井路子の作品は、それまでの歴史上の人物や出来事を再考し、徹底した時代考証と独自の観点をもって描かれています。女性天皇に光を当てたり、鎌倉時代を色濃く描いたりと、取り上げる題材も興味深く、多くの歴史小説を読んてきた人にもおすすめしたい作家です。
日本には魅力的な歴史小説家が多い
数々の大作を描き人気の衰えない「吉川英治」、ビジネス書にも通じる視点が面白い「童門冬二」、推理小説や伝奇小説も手掛ける「高橋克彦」、読みやすく戦闘シーンが豪快な「和田竜」、期待の若手である「木下昌輝」なども注目の歴史小説家です。
一時代を築いた作家を選ぶも良し。新進気鋭の作家を選ぶも良し。作家のプロフィールや作品のあらすじなどを参考に、まだ読んだことのない作家の作品にも触れてみてください。新しい好みを発見できるかもしれません。
中国史や世界史を題材にした作品
日本では、自国だけでなく他国の歴史を扱う歴史小説がたくさん発表されています。これは海外ではあまり見られない傾向です。
三千年の歴史が生み出す壮大な「中国史」の物語
3000年の歴史と広大な土地を持つ中国に関しては、とにかくスケールの大きな作品が生まれやすいです。国の興亡が頻繁で、人々の栄枯盛衰も激しいため、歴史としてだけでなく物語としても興奮を誘います。多くのゲームが作られる所以です。
「三国志」「水滸伝」「史記」など、古い書物が残っていることもあり、小説の題材選びには困りません。「始皇帝」「劉邦」「諸葛亮」「則天武后」など、主人公にふさわしい人物にも事欠きません。
馴染みのない漢字が多く始めは読みにくく感じるかもしれませんが、短編集などをとっかかりに古き中国の制度や歴史に慣れてみましょう。一度ハマると簡単には抜け出せない深い世界が広がっています。代表的な作家には、「宮城谷昌光」や「北方謙三」がいます。
中国歴史小説といえば「陳舜臣」
陳舜臣は、中国の歴史小説で名高い作家です。1924年(大正13年)兵庫県神戸市で、台湾人の両親のもとに生まれました。出生当時台湾が日本の植民地だったために国籍は日本でしたが、終戦と同時に中華民国に変わります。これが作家としての原点と言われています。
中国の歴史を題材とした作品を書くようになったのは40代になってからで、中国の歴史書や小説、読本などをもとに5千年にわたる中国の興亡史を描きました。中国の複雑な歴史をわかりやすく、かつ生き生きと描写し、日本に「中国の歴史小説」の面白さを伝えています。
「世界史」は遠い異国への憧れを誘う
遠い異国は私たちにとっては未知の世界です。言葉も習慣も思考も違う国々の歴史は新鮮な驚きに満ち、好奇心を刺激するだけでなく憧れも大きくします。世界史を描く歴史小説は、ときとしてその国を知るための入り口になり、旅のガイドにもなります。
しかし「世界史」が扱う範囲は膨大です。国の数だけ歴史があり、歴史の長さだけ出来事や事件が存在します。まずは自分の関心がどの国にあるのか、どの時代に興味があるのか、大まかな方向性を把握しておくことをおすすめします。
世界の歴史を小説にしている作家は多く、それぞれに得意範囲を持っています。イタリア史にとことんこだわる「塩野七生」、フランス史をドラマティックに描く「藤本ひとみ」、ドイツ語圏の近代史を巧みに描く若手作家「須賀しのぶ」などが挙げられます。
ヨーロッパ史を壮大に描く「佐藤賢一」
1968年(昭和43年)山形県生まれの佐藤賢一は、東北大学大学院博士課程に在学中に小説すばる新人賞を受賞し作家デビューしました。以来、主に中世から近世にかけてのヨーロッパを題材とした歴史小説を多数発表しています。
作品は独自の文体で綴られるため読み手を選ぶタイプでもありますが、史料を駆使し、時代背景を調べ上げて書かれた作品には定評があります。躍動感にあふれ、時代が鮮明に浮かび上がってくる作風にファンは少なくありません。
興味のある時代で選ぶ
中国史や世界史だけでなく、日本史でも興味のある時代を探ってみましょう。平安時代なのか、戦国時代なのか、大雑把なくくりを把握しておくことは、本選びの指針になります。
天皇中心の政治体制が始まった「飛鳥~奈良時代」
飛鳥時代は、貴族たちが権力を求めて争い始めた時代です。政治の中枢である王権を得るために、婚姻、暗殺、戦争など、権謀術数が巡らされるようになりました。その後に続く奈良時代には、天皇中心の政治体制が定まっていきます。
聖徳太子、中大兄皇子、蘇我入鹿などが登場するこの時代を描く歴史小説は、日本の政治体制の成り立ちを知りたい人におすすめです。
権力争いが激化した「平安時代」
約390年続いた平安時代は、「源氏物語」に見られるような雅な世界がある一方で、権力を巡って貴族たちが激しい対立を繰り返していました。次第に貴族の護衛をしていた武士たちが台頭し、ついに貴族に取って代わろうと動きを激化させます。
平家物語に象徴されるように、王朝体制から武家社会へと移っていく時代を描いた小説は、華やかさと影、ロマンを求める人におすすめです。
幕府政治が始まった「鎌倉時代」
源頼朝によって幕府が開かれて鎌倉時代は始まります。武士が支配する武家政治が行われながらも、天皇も権力を持ったまま存在しており、その後に続く将軍と天皇による二元的な政治体制が確立されました。しかしこれが、さらなる争いの火種となっていきます。
源頼朝、源実朝、北条時宗などよく名の上がる人物が増えてくるのものの、取り上げられる機会が少ない鎌倉時代。戦国時代の小説を読み飽きた人はぜひ手にとってみてください。
群雄割拠の「室町~戦国時代」
権力と領土を求める武士たちによって、混乱の世の中へと突き進んでいったのが室町時代、戦国時代です。身分の低いものが高いものを斃す下剋上が起き、強いものが並び立つ「群雄割拠」の状態が続きました。
足利尊氏、木曽義仲、武田信玄、上杉謙信、織田信長、真田幸村、伊達政宗と、よく知られた人物が多数登場し、歴史の中でもっともなじみのある時代です。歴小説初心者ならば、一番とっつきやすいでしょう。知っている名前や出来事がある方が読みやすいですよ。
安定から混乱に陥る「江戸時代~幕末」
関ヶ原の戦いを経て徳川家康が開いた徳川幕府による支配は、約250年続きました。戦乱はなくなり世は安定し、江戸時代は一貫して文化が栄えます。しかし外国からの脅威が迫ると国は再び混乱し、倒幕の動きが活発になる「幕末」へと進んでいきます。
江戸時代を描いたものは、歴史小説よりも時代小説に面白い作品がたくさんそろっています。近年ブームの幕末に関しては歴史小説も充実しています。入り乱れる思想ごとに視点が変わり、読み手をか飽きさせません。人間と時代の戦いに触れたい人におすすめです。
気になる人物が主人公の作品を選ぶ
興味のある歴史上の人物は誰でしょうか。その人が主人公として描かれている作品を選ぶのも、手っ取り早くておすすめです。同じ人物であっても、作家によってとらえ方も描き方も様々なので、読み比べる面白さもあります。
有能ゆえに争った「源頼朝・義経」兄弟
兄弟で戦うこととなった源頼朝と源義経は、その悲劇性や判官びいきな日本人の特性もあって、小説の主人公として人気の人物です。北条政子や平清盛といった彼らを取り巻く人々も個性豊かで、史実としても物語としても私たちを惹きつけてやみません。
忠臣として知られる「楠木正成」
南北朝時代に活躍した楠木正成は後醍醐天皇に尽くし、「忠臣」として語り継がれている武将です。天才的な軍略家でもあり、足利尊氏のライバルとして描かれることも多く、長い間人々を魅了し続けています。
誰もが知る「信長・秀吉・家康」の三英傑
誰もが知っている歴史上の人物といえば、戦国の三英傑である「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」でしょう。鳴かないホトトギスをどうするかという句が詠まれるほど、彼らの性格や生き方はあまりにも違い、だからこそまた面白く魅力的です。
個性が魅力的な「新選組隊士」
新選組は今も昔も多くの人の関心を引き、創作意欲を刺激するテーマです。隊士の中でも「土方歳三」や「沖田総司」は特に人気があり、彼らを主人公とした作品は様々な形で存在しています。幕末に興味を持つきっかけになることも少なくありません。
幕末の風雲児「高杉晋作」
幕末期に活躍する人物たちは、混乱の時代を駆け抜けただけあって、みな魅力の尽きない生き様を見せてくれます。中でも長州藩士の高杉晋作は「面白くない世の中も自分の心次第で面白くできるものだ」との句を残すほど才幹のある人物で、多くの人の共感を呼んでいます。
歴史に影響を与えた女性たち
世の中を動かしてきたのは男性ばかりではありません。表に名の出ることは多くありませんでしたが、女性たちも歴史に影響を与えています。「お市の方」「淀殿」「春日局」「皇女・和宮」などは、小説の主人公として取り上げられています。
興味のある出来事や事件
歴史上の出来事で、パッと思いつくことは何でしょうか。詳しく知りたい事件はありますか。興味のおもむくままに本を探してみましょう。
平氏と源氏の戦い
政権争いを制して栄華を極めた平氏。破れながらも再起を狙い、ついに平氏を斃す源氏。2大一族が戦った源平合戦は「平家物語」としてよく知られています。日本で最初の大規模内乱であり、興味を引かれている人もいるのではないでしょうか。
多くの人物が関わっているだけあって、様々な立場から描いた作品がある点が特徴です。作品ごとに人物のイメージが変わったり、味方したい人が移り変わったりするのも、歴史小説を読む醍醐味です。
謎がさらなる関心を呼ぶ本能寺の変
天下統一に大手をかけた織田信長は、家臣の明智光秀による思わぬ襲撃を受けこの世を去ります。おそらく日本史上もっともよく知られた事件である「本能寺の変」は、「明智光秀はなぜ主君を討ったのか」という謎により、より一層の関心を引くことになりました。
「本能寺の変」に関しては、本格的な歴史小説から、「誰が黒幕か」を探るシミュレーション系、「信長は死んでいなかった」「もし信長が暗殺されていなかったら」などのIF系まで、あらゆるジャンルがそろっています。初心者にとって選びやすい題材でしょう。
幕府政治の終焉となった戊辰戦争
江戸幕府が倒れるまでの約16年間を幕末と呼びます。その末期に起こったのが戊辰戦争であり、日本全国が巻き込まれた最後の内乱です。幕府を倒したい者と守りたい者、漁夫の利を得たい者などが複雑に絡み合い、わかりにくいと敬遠されがちな時代です。
一方で、国のために奔走する者たちに惚れ込んだ、熱狂的なファンが多いことも事実です。時代が近いこともあり、自身とのつながりを見出しやすいかもしれません。ゆかりの地を巡りやすいというおまけもついてくるので、何かにハマってみたい人におすすめです。
映像化された作品なら読みやすい
すでに映画やドラマなどの映像化がなされた作品の原作を読むのもおすすめです。絵を見ることで内容を想像しやすくなり、長編も読みやすくなります。
映像は視覚を通すことで流れがわかりやすくなる一方で、細かい心理描写や心の機微などは伝わりづらくなる弱点があります。小説は文字によって詳細に語ることができるものの、それがかえってわかりにくさにつながることもあります。
「映像化された作品の原作を読む」「小説を読んだ後に映像化作品を見る」ことは、互いの足りない部分を補うことができ、非常に効果的です。発見や驚きもありますし、何より理解の助けになります。初心者には特におすすめの手段です。
歴史のもしもや架空の世界を楽しむ
歴史に触れていると、「もしこの人が死ななかったらどうなっていたのだろう」などと気になりませんか。そうした「もし」に応えるのが歴史改変SFです。多くは史実に基づくもので、その上で実際とは異なる展開や発展をとげた世界をシミュレーションしています。
史実に基づいたものではなく、一から構築した架空の世界を舞台にした小説を得意とする作家も多くいます。ファンタジー小説に分類されますが、緻密に作り上げられた世界は現実の歴史と引けを取らず、「歴史小説」としての読み応えは十分です。
歴史改変SFも架空歴史小説もマニアックなジャンルですが、読みやすいものも多く出版されています。特に架空歴史小説はアニメ要素を含むこともあり、小学生や中学生にもおすすめできます。実際の歴史や政治への興味も広がるようです。
文学賞を受賞した歴史小説
新人や若手作家にとって、作家として名を挙げるための近道は「文学賞を受賞する」ことです。文学賞には2種類あり、ひとつはデビュー前の作家志望者が挑戦する公募の新人賞、もうひとつはプロデビューをした作家の既刊作品から選ぶ賞です。
公募される新人賞は、歴史小説、ミステリー小説、SF、ライトノベルなど専門ジャンルごとに開催されることもあれば、強いエンタテインメント性を望みジャンル不問で行われることもあります。小説すばる新人賞などが有名です。
一方、すでに新聞や雑誌に掲載されたり、単行本として刊行された作品の中から選ばれる賞があります。いわゆる「直木賞」「芥川賞」などがそれにあたり、新人賞より話題性が高くなります。そのため受賞と同時にベストセラーになることも少なくありません。
「直木三十五賞(直木賞)」を受賞した歴史小説
直木三十五賞(以下、直木賞)は、作家・直木三十五を記念して1935年(昭和10年)に創設された、「大衆文学」を対象とした文学賞です。同時に創設された芥川龍之介賞は「純文学」を対象としており、どちらも年に2回、受賞作が発表されます。
直木賞を創設した当時は、無名・新進の作家に向けた賞として「若手作家の登竜門」といった位置づけがなされていました。今は中堅作家も選考対象となり、人気も実力も十分な作家が受賞するケースが増えています。
歴史小説を手掛ける作家としては、近年では葉室麟、安部龍太郎、朝井まかて、門井慶喜、川越宗一などが受賞しています。直木賞受賞作品は映像化されることも多いので、映画やドラマとあわせて読むのもおすすめです。
「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞した作品
本屋が選ぶ時代小説大賞は、2011年(平成23年)に創設された新しい文学賞です。過去1年間に発表された作品の中から文芸評論家が候補作を絞り、主に首都圏の書店の店長などで構成される選考委員が大賞作品を決定します。
販売に携わる人が選ぶ賞ということもあり、読者に近い感覚が反映された選考になっています。比較的若手の作家や、斬新な題材が選ばれる傾向もあり、売り手が「面白い」と推せる作品であることは間違いありません。
「歴史小説といえば戦国時代や幕末」といった定番を外したい人や、作家や作品との新鮮な出会いを求める人におすすめの作品が並んでいます。もちろん読みやすさも折り紙付きなので、初心者も安心して手に取ってみてください。
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新潮社
敵討
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異なる時代の仇討ちを描いた2つの短編
武士による「敵討」あるいは「仇討」は、江戸時代においては幕府公認の許可された行為でした。親が殺された場合は、子はその敵を討たぬ限り跡を継ぐことができないこともありました。しかし明治6年、明治政府は「敵討禁止令」を出し、復讐は禁じられました。
本書には、「江戸時代の称賛された復讐」と「明治時代の禁じられた復讐」を描いた2作が収められています。吉村昭独特のドキュメンタリータッチが、2つの時代の復讐の意味を克明に描き出しています。初めて吉村昭作品に触れる人におすすめです。
作家 | 吉村昭 | 時代 | 江戸/明治 |
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主人公 | 熊倉伝十郎/臼井六郎 | 映像化 | テレビドラマ(最後の仇討) |
巻数 | 全1巻 |
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口コミをご紹介
いつもながら、著者の「とことん実証を重んじる姿勢」には頭が下がります。何時にどこを出て、どう歩いて、どこに切りつけたか・・・こうした細部まで描かれることで、当時の空気、人物たちの息遣いが生々しく伝わってきます。
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集英社
破軍の星
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若き貴族の清々しくも力強い生涯
鎌倉幕府崩壊後、日本には朝廷が同時に2つ存在することになり混乱を極めました。これが南北朝時代です。本作では南朝方の名将・北畠顕家の生涯を描き、「国とは」「権力とは」「政治とは」といったことを問いかけていきます。
北方謙三は1947年(昭和22年)、佐賀県に生まれました。ハードボイルド作家として知られていますが、歴史小説も多数発表しています。スピード感と迫力に満ちた戦闘シーン、ハードボイルドな登場人物たちが魅力で、初・北方謙三という人におすすめです。
作家 | 北方謙三 | 時代 | 南北朝 |
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主人公 | 北畠顕家 | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
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口コミをご紹介
あまり数がなく貴重な南北朝時代の歴史小説。極度に抑制された北方氏の文章は、とても歴史小説に合う。こんなにも秀でて、美しく、何より清廉な青年が滅びに向かって駆けていく姿は、本当に悲しくて胸をつかれる。
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文藝春秋
美貌の女帝
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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
政治に身を捧げた悲劇の女帝
大化の改新で蘇我入鹿が誅殺され、蘇我氏は権力を失います。しかし娘たちは天皇や天皇の后になっており、その血は絶えていませんでした。本作では、皇位を狙う藤原氏と天皇家を守ろうとする蘇我の娘たちの争いを、女帝・元正天皇を通して描きます。
永井路子は史料を読み込み考察することで新しい物語を生み出す作家です。史料が乏しくわからないことも多い古代を、史料と想像力を駆使して綿密に映し出しています。教科書からは知ることのできない古代史の裏側を覗いてみたい人におすすめです。
作家 | 永井路子 | 時代 | 奈良 |
---|---|---|---|
主人公 | 女帝・元正天皇 | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
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口コミをご紹介
しっかりとした時代背景が描かれ、当時の世相や政治舞台の闇まで描かれたこの小説は、日本の一歴史を知る価値だけでなく、授業では知り得ない世界を教えてくれたように思います。過日読み返してまた、素晴らしい小説であると実感しました。
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新潮社
村上海賊の娘
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戦国時代の海戦を痛快に描く
戦国の世に「村上水軍」として名を轟かせた海賊衆がいました。それが瀬戸内海の島々を拠点に勢力を張っていた村上海賊です。本作は村上家の当主の娘・景を主人公に、織田信長と毛利輝元が戦った「第一次木津川口の戦い」を描いています。
作者の和田竜は1969年(昭和44年)に大阪に生まれ、広島で育ちました。特に合戦シーンを劇的にまた痛快に描くのが特徴で、本作では戦国史上珍しい海戦を堪能することができます。読みやすい文体で、歴史小説初心者におすすめの一作です。
作家 | 和田竜 | 時代 | 戦国 |
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主人公 | 村上景 | 映像化 | ― |
巻数 | 全4巻 |
[{"key":"作家","value":"和田竜"},{"key":"時代","value":"戦国"},{"key":"主人公","value":"村上景"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全4巻"}]
口コミをご紹介
時代小説好きにも間違いなく面白く読める。詳細まで調べ尽くしている背景があるからこその臨場感。読み終わってもまだ読み進めたくなり、立て続けに2回読んでもまだあきたらず、暫くの間一日中姫の事を考えて過ごしました。
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新潮社
真田太平記
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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
真田一族の命運を描いた長編小説
信州の一国衆であった真田家が、武田、織田、豊臣、徳川と大名たちが覇権を争う中をいかに生き抜いていくかを描いた長編小説です。真田家だけでなくそれを取り巻く忍者たちにも焦点を当て、混乱の時代を人間味豊かに描写しています。
池波正太郎は真田家を題材とした作品を多数執筆しており、「真田太平記」はそれらの集大成と言われています。週刊朝日に8年にわたり連載され、今も多くのファンの関心を惹きつけています。戦国時代後期を一気に体験したい人におすすめです。
作家 | 池波正太郎 | 時代 | 戦国 |
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主人公 | 真田家 | 映像化 | NHK新大型時代劇 |
巻数 | 全12巻 |
[{"key":"作家","value":"池波正太郎"},{"key":"時代","value":"戦国"},{"key":"主人公","value":"真田家"},{"key":"映像化","value":"NHK新大型時代劇"},{"key":"巻数","value":"全12巻"}]
口コミをご紹介
後の運命をわれわれは知っているにもかかわらず、次の展開をわくわくして待ってしまう。史実は大叙事詩で通底音として流れながら、池波正太郎が作り出した架空の人物がその周りで肉付けしてドラマを進めていく。なかなか構造としても面白い。
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新潮社
燃えよ剣
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司馬遼太郎のお気に入り
新選組副長・土方歳三の人生を、生まれ育った多摩時代、新選組を結成した京時代、そして終焉の地となる箱館での戦争まで、波乱万丈に描いています。これ以降に発表された新選組関連の作品は、この「燃えよ剣」の影響を大きく受けていると言われています。
今では新選組ものとして、避けては通れぬ作品に数えられます。多くのファンを獲得しているだけでなく、司馬遼太郎自身もお気に入り作品のひとつと語っています。初めて司馬遼太郎に触れる人にも、初めて幕末物を読む人にもおすすめです。
作家 | 司馬遼太郎 | 時代 | 幕末 |
---|---|---|---|
主人公 | 土方歳三 | 映像化 | 映画、テレビドラマ、舞台 |
巻数 | 全2巻 |
[{"key":"作家","value":"司馬遼太郎"},{"key":"時代","value":"幕末"},{"key":"主人公","value":"土方歳三"},{"key":"映像化","value":"映画、テレビドラマ、舞台"},{"key":"巻数","value":"全2巻"}]
口コミをご紹介
初めて歴史小説を読んでみましたが本当に面白かった。初めのうちは難しいなと思っていた文も徐々に気にならなくなり、特に上の巻の中盤から下の巻の最後にかけては心臓がバクバクしながら読んでいました。
作家で選ぶ歴史小説人気おすすめ商品一覧表
- 商品画像
- 1
新潮社
- 2
新潮社
- 3
新潮社
- 4
文藝春秋
- 5
集英社
- 6
新潮社
- 商品名
- 燃えよ剣
- 真田太平記
- 村上海賊の娘
- 美貌の女帝
- 破軍の星
- 敵討
- 特徴
- 司馬遼太郎のお気に入り
- 真田一族の命運を描いた長編小説
- 戦国時代の海戦を痛快に描く
- 政治に身を捧げた悲劇の女帝
- 若き貴族の清々しくも力強い生涯
- 異なる時代の仇討ちを描いた2つの短編
- 価格
- 869円(税込)
- 825円(税込)
- 649円(税込)
- 815円(税込)
- 660円(税込)
- 440円(税込)
- 作家
- 司馬遼太郎
- 池波正太郎
- 和田竜
- 永井路子
- 北方謙三
- 吉村昭
- 時代
- 幕末
- 戦国
- 戦国
- 奈良
- 南北朝
- 江戸/明治
- 主人公
- 土方歳三
- 真田家
- 村上景
- 女帝・元正天皇
- 北畠顕家
- 熊倉伝十郎/臼井六郎
- 映像化
- 映画、テレビドラマ、舞台
- NHK新大型時代劇
- ―
- ―
- ―
- テレビドラマ(最後の仇討)
- 巻数
- 全2巻
- 全12巻
- 全4巻
- 全1巻
- 全1巻
- 全1巻
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中央公論新社
ペスト
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英国小説の先駆者がペスト禍をドキュメンタリータッチで描く
歴史は革命や戦争だけで作られているわけではありません。たびたび発生し、人々を恐怖に陥れ、社会を根こそぎ変えていった感染症もまた、歴史に大きな影響を与えた事象です。特にペストは19世紀末にペスト菌が発見されるまで治療法もなく、何度も流行しました。
小説「ペスト」といえばアルベール・カミュの作品が有名ですが、カミュのものが架空の流行を描いているのに対し、デフォーはロンドンで起きた実際の大流行を市民目線で描き、ひとつのドキュメンタリー小説に仕上げています。現代に通じる傑作です。
作家 | ダニエル・デフォー | 時代 | イギリス・17世紀 |
---|---|---|---|
主人公 | 私(ロンドン市民) | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"ダニエル・デフォー"},{"key":"時代","value":"イギリス・17世紀"},{"key":"主人公","value":"私(ロンドン市民)"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
カミュの『ペスト』の後に読んでみたが、本作の方がよりノンフィクション的であり、ペストという事態に対峙する人々の姿が生々しい。偽医学やスピリチュアル、統治者の対応、もとからある格差などにけっこうリアルなものがある。
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集英社
小説フランス革命
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フランス革命を克明に綴った巨編
これまでにフランス革命を扱った作品はたくさん出版されていますが、多くは王妃マリー・アントワネットを中心に描かれてきました。本作は「革命」そのものに焦点を当て、革命がどう始まりどこに着地したのかを、細部に至るまで丁寧に描写しています。
既存のフランス革命物に飽きてしまった人や、フランス革命について掘り下げてみたいと思う人におすすめの作品です。時代のうねりを革命家たちとともにダイナミックに描きつつ、読みやすい物語に仕立て上げています。のめり込むこと間違いなしです。
作家 | 佐藤賢一 | 時代 | フランス・18世紀末 |
---|---|---|---|
主人公 | 革命家たち | 映像化 | ― |
巻数 | 全18巻 |
[{"key":"作家","value":"佐藤賢一"},{"key":"時代","value":"フランス・18世紀末"},{"key":"主人公","value":"革命家たち"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全18巻"}]
口コミをご紹介
佐藤氏はまるで当時革命の現場にジャーナリストととして同行してたのかいな、というほど登場人物の心理がリアルに面白く書かれているから、革命の流れがスラスラ頭に入ってくる素晴らしい作品である。
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角川春樹事務所
三国志
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正史に基づいて繰り広げられる「北方三国志」
中国には、3人の皇帝が同時に存在していた時代があります。これが「三国志」でおなじみの三国時代です。北方謙三は中国の正当な歴史書である「正史・三国志」をもとに、人間を描くことに力点を置いた新しい小説「三国志」の世界を作り上げました。
「三国志」といえば吉川英治版を愛読している人も多いですが、北方謙三版はより読みやすく書かれています。特定の主人公を作らず主要な人物それぞれの視点で描かれるため、人々の思いや決断に一喜一憂してしまう面白さがあります。三国志初心者におすすめです。
作家 | 北方謙三 | 時代 | 中国・三国時代 |
---|---|---|---|
主人公 | 章によって異なる | 映像化 | ― |
巻数 | 全13巻 |
[{"key":"作家","value":"北方謙三"},{"key":"時代","value":"中国・三国時代"},{"key":"主人公","value":"章によって異なる"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全13巻"}]
口コミをご紹介
様々な著者の三国志を読んできたが、北方氏の三国志が一番面白く、何度も読んだ一冊。
リアリティを追及しており、権謀術数や戦略で魅せられる作品。人物の書き方も特徴的。三国志を読んだことがある人にも、初めての人にもお勧めしたい一冊。
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幻冬舎
ダブルエージェント 明智光秀
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4344429230?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16131967%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16131967%2F"}]
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新しい明智光秀像
前半生はほぼ不明で、中年になってから名を表した明智光秀が、いかに出世し本能寺の変を起こすに至ったかを、ビジネス視点から書いた全く新しい小説です。光秀の人生を「課長待遇で中途採用された者が、3年後に筆頭取締役になったようなもの」と作家は評しています。
上司との関係や目的の共有など現代のビジネスシーンに通じることがほとんどで、時代は違えど「なるほど」と思わせるものがたくさんあります。「本能寺の変」のいち解釈を、非常に楽しく読める一冊です。
作家 | 波多野聖 | 時代 | 戦国 |
---|---|---|---|
主人公 | 明智光秀 | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"波多野聖"},{"key":"時代","value":"戦国"},{"key":"主人公","value":"明智光秀"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
僕は日本史には詳しくないのですが、実は常識では考えられない異例の出世を遂げていたと聞いて、非常に興味を持ちました。物語として面白いだけでなく、ビジネスの視点でも学びが得られる、一石二鳥の本だと思います。
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集英社
上杉鷹山
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/B00I8YGWXE?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2F8f81e466574a36c1a42d434cf6ca3693%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2F8f81e466574a36c1a42d434cf6ca3693%2F"}]
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「為せば成る」の名句を残した藩主の生涯
童門冬二の小説は、テンポ良く現代的な感覚で進んでいくのが特徴です。非常に読みやすく、歴史小説に慣れていない人にもおすすめです。
上杉鷹山は米沢藩上杉家の危機を救った藩主で、江戸時代屈指の名君と言われています。アメリカのケネディ大統領が「もっとも尊敬する日本人」にも上げるほどで、本作ではそのリーダー的手腕に重点を置いて描かれています。
作家 | 童門冬二 | 時代 | 江戸 |
---|---|---|---|
主人公 | 上杉鷹山 | 映像化 | NHK正月時代劇 |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"童門冬二"},{"key":"時代","value":"江戸"},{"key":"主人公","value":"上杉鷹山"},{"key":"映像化","value":"NHK正月時代劇"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
歴史小説ではあるが、表現や例えを現代と対比させ、分かりやすい文章でした。政治にかぎらず企業や組織に属している時に直面する壁や、人間の心理がふんだんに散りばめられており、組織を率いるリーダーにとっては得るものが非常に多いと思います。
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日本経済新聞出版
小説伊勢物語 業平
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在原業平の生涯を初小説化
古来より美男子の代名詞ともなっている在原業平の生涯を描いた初めての小説です。「伊勢物語」をベースに彼の和歌を物語の中心に据え、王朝体制の中でひたすらに恋に生きた姿を、雅やかな文体で綴っています。添えられた優美な挿絵も見どころです。
古典に親しみやすい小説になっており、「古典に触れてみたい」と思っている人は手にとって損はないでしょう。平安の美と華を存分に味わってください。
作家 | 髙樹のぶ子 | 時代 | 平安 |
---|---|---|---|
主人公 | 在原業平 | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"髙樹のぶ子"},{"key":"時代","value":"平安"},{"key":"主人公","value":"在原業平"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
在原業平の生涯にわたる恋物語をその和歌とともに語る傑作。作者の構想の巧みさ、文体の雅さも相まって古典に親しみのない者にも分かりやすく感動を覚える。挿画も興趣を添え味わい深い。
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文藝春秋
壬生義士伝
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人間としての義を問う作品
新選組について読みたければ、避けては通れぬ人気作品です。浅田次郎が取材を重ねて書き上げた初の歴史小説で、柴田錬三郎賞を受賞しました。
土方歳三や沖田総司といった新選組でよく知られた人物ではなく、盛岡藩を脱藩して入隊した吉村貫一郎を主人公にしています。「死にたくないから人を斬る」という吉村貫一郎の生き方に深く考えさせられるでしょう。多くの人におすすめできる秀作です。
作家 | 浅田次郎 | 時代 | 幕末 |
---|---|---|---|
主人公 | 吉村貫一郎 | 映像化 | テレビドラマ、映画 |
巻数 | 全2巻 |
[{"key":"作家","value":"浅田次郎"},{"key":"時代","value":"幕末"},{"key":"主人公","value":"吉村貫一郎"},{"key":"映像化","value":"テレビドラマ、映画"},{"key":"巻数","value":"全2巻"}]
口コミをご紹介
歴史小説が好きで色々読んで来たが、また新しい書き方をする作家に出会った。吉村貫一郎という一人の男を通じて侍、日本人、ひいては人間という生き物を深く洞察することの出来る稀代なるエンターテインメントである。
["https:\/\/m.media-amazon.com\/images\/I\/41GKB8GJOYL.jpg"]
文藝春秋
竜馬がゆく
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/B00D3CBFC4?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbookfan%2Fbk-4167105675%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbookfan%2Fbk-4167105675%2F"}]
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司馬遼太郎の永遠のベストセラー
日本の歴史上人気のある人物として常に5本の指に入るのが坂本竜馬です。この「竜馬がゆく」は現在一般的に考えられている坂本龍馬像を作り上げた作品とされ、連載当時いかに衝撃的な作品だったのかが伺えます。
土佐の身分の低い郷士の次男として生まれた竜馬が、自身の行動力と奇抜なアイディアをもって混乱の日本を救うために奔走する姿は、多くの人の憧れとなりました。司馬遼太郎が描く大河ロマンとして、一度は読んでおきたい作品です。
作家 | 司馬遼太郎 | 時代 | 幕末 |
---|---|---|---|
主人公 | 坂本竜馬 | 映像化 | テレビドラマ |
巻数 | 全8巻 |
[{"key":"作家","value":"司馬遼太郎"},{"key":"時代","value":"幕末"},{"key":"主人公","value":"坂本竜馬"},{"key":"映像化","value":"テレビドラマ"},{"key":"巻数","value":"全8巻"}]
口コミをご紹介
だらだらと成り行きで人生を過ごしてきました。そんななか、ひょんなことで読み始めたこの本のお陰で、人生を変える勇気をもらいました。竜馬に後押しされて、転職を決意しました。後押しをしてくれたのは間違いなくこの本です。本との出会いは運命のようなもの。
主人公で選ぶ歴史小説おすすめ人気商品一覧表
- 商品画像
- 1
文藝春秋
- 2
文藝春秋
- 3
日本経済新聞出版
- 4
集英社
- 5
幻冬舎
- 商品名
- 竜馬がゆく
- 壬生義士伝
- 小説伊勢物語 業平
- 上杉鷹山
- ダブルエージェント 明智光秀
- 特徴
- 司馬遼太郎の永遠のベストセラー
- 人間としての義を問う作品
- 在原業平の生涯を初小説化
- 「為せば成る」の名句を残した藩主の生涯
- 新しい明智光秀像
- 価格
- 713円(税込)
- 734円(税込)
- 2420円(税込)
- 880円(税込)
- 500円(税込)
- 作家
- 司馬遼太郎
- 浅田次郎
- 髙樹のぶ子
- 童門冬二
- 波多野聖
- 時代
- 幕末
- 幕末
- 平安
- 江戸
- 戦国
- 主人公
- 坂本竜馬
- 吉村貫一郎
- 在原業平
- 上杉鷹山
- 明智光秀
- 映像化
- テレビドラマ
- テレビドラマ、映画
- ―
- NHK正月時代劇
- ―
- 巻数
- 全8巻
- 全2巻
- 全1巻
- 全1巻
- 全1巻
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河出書房新社
大化の改新
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4309409016?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F5566477%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F5566477%2F"}]
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取り上げられるこのと少ない古代史を面白く描いた傑作
海音寺潮五郎は1901年(明治34年)、鹿児島県伊佐市の生まれです。「歴史知識を一般に知らしめるには優れた歴史文学が必要」という信念のもと、広く取材調査を行い、歴史の真実はどうだったかを考察して小説を書きました。史伝文学という形式です。
本作では描かれる機会の少ない古代史を独自の史観で構成し、わかりやすい小説に仕上げています。教科書ではつまらないと感じていた人にぜひおすすめします。
作家 | 海音寺潮五郎 | 時代 | 古墳~飛鳥 |
---|---|---|---|
主人公 | 章によって変わる | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"海音寺潮五郎"},{"key":"時代","value":"古墳~飛鳥"},{"key":"主人公","value":"章によって変わる"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
著者は「史学は文学から入門すべきものである」との歴史観で、面白く歴史に入っていく(誘われる)。飛鳥時代以前の歴史は、曖昧で面白くないと思っていたが、興味が非常に掻き立てられました。
["https:\/\/m.media-amazon.com\/images\/I\/51oo4+yhawL.jpg"]
中央公論新社
箱館売ります- 土方歳三 蝦夷血風録
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4122057795?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F12255800%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F12255800%2F"}]
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狙われた蝦夷の地をプロイセン王国から守れ
戊辰戦争の終結、そして旧幕府軍の敗北が決定的となった箱館戦争を、函館市出身の富樫倫太郎が痛快な小説に仕立てました。蝦夷の土地をプロイセンの貿易商に貸与したことで問題が勃発した「ガルトネル開墾条約事件」という史実をベースにしています。
蝦夷の土地を足がかりに日本を支配しようとする外国人たちと、それを阻止しようとする者の戦いは、史実やフィクションを超えて興奮を煽ります。普通の歴史小説では物足りなくなった人におすすめしたい、衝撃の一作です。
作家 | 富樫倫太郎 | 時代 | 幕末 |
---|---|---|---|
主人公 | 平山金十郎、斉藤順三郎 | 映像化 | ― |
巻数 | 全2巻 |
[{"key":"作家","value":"富樫倫太郎"},{"key":"時代","value":"幕末"},{"key":"主人公","value":"平山金十郎、斉藤順三郎"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全2巻"}]
口コミをご紹介
土方歳三と言う、不器用で真っすぐな男が、男の美学を生き抜く、そのいさぎよい生き様に、素直に魅せられる。無論のこと、実際の土方がどんな男だったのかは、不明だ。が、作家の想像力は、知られた“事実”やエピソードを組み合わせ、一人の男の幻影を立ち上げる。
["https:\/\/m.media-amazon.com\/images\/I\/511DCE3609L._SL500_.jpg"]
角川書店
四十七人の刺客
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4043687036?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F1666734%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F1666734%2F"}]
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赤穂の浪士は忠臣か刺客か
脚本家として活躍していた池宮彰一郎の小説デビュー作です。数多くの作品が存在する赤穂事件(忠臣蔵)を、新たな視点から描いた画期的な作品です。赤穂の浪士たちが主君の敵である吉良上野介を討つために、どう準備を進めたかを淡々と書き進めています。
浪士たちは、資金や人はどうするのか、屋敷の構造に不備はないか、襲撃方法から退却まで綿密に計画を錬ります。彼らの行為を、これまで称賛されてきたような「忠臣」ではなく「刺客」として描いています。他に例のない、スリル満点な忠臣蔵です。
作家 | 池宮彰一郎 | 時代 | 江戸 |
---|---|---|---|
主人公 | 大石内蔵助 | 映像化 | 映画 |
巻数 | 全2巻 |
[{"key":"作家","value":"池宮彰一郎"},{"key":"時代","value":"江戸"},{"key":"主人公","value":"大石内蔵助"},{"key":"映像化","value":"映画"},{"key":"巻数","value":"全2巻"}]
口コミをご紹介
この池宮彰一郎著の『四十七人の刺客』は、いわゆる「忠臣蔵」ものではなく「赤穂事件」といったほうがしっくりくるだろう。池宮氏は映画脚本家である。そのためであろうか、彼の小説を読んでいると、映画を観ているような爽快感を得られるから不思議である。
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KADOKAWA/角川書店
信長死すべし
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本能寺の変の謎を解く
本能寺にいた織田信長を明智光秀が襲って討った「本能寺の変」は、常に謎とともに語られてきました。「明智光秀はなぜ主君を討ったのか」と「信長の死体はどこへ行ったのか」の2つは、戦国時代を語る上で永遠のテーマとなっています。
本作では黒幕説を取り、取り巻く人々の行動を通して心理を炙り出してます。作家特有の手法である「人物ひとりひとりにスポットを当てる」書き方が、見事に生きた形になっています。史実に基づきながらも、フィクションを上手く融合させた作品です。
作家 | 山本兼一 | 時代 | 戦国 |
---|---|---|---|
主人公 | 章によって変わる | 映像化 | ― |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"山本兼一"},{"key":"時代","value":"戦国"},{"key":"主人公","value":"章によって変わる"},{"key":"映像化","value":"―"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
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新潮社
関ケ原
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日本史上最大の合戦
秀吉亡き後野心を見せ始める徳川家康に対し、豊臣家を守ろうと石田三成が立ち上がって勃発した関ヶ原の戦い。日本を二分した史上最大の合戦を、鮮明に描き出した歴史絵巻です。
どちらに味方するかで家の命運が決まってしまう事態に、巻き込まれた大名たちはどう対処していったのでしょうか。決戦だけでなく、それに至るまでの政治劇や心理戦も色濃く描かれ、話にダイナミズムをもたらしています。戦国時代ファン以外にもおすすめです。
作家 | 司馬遼太郎 | 時代 | 戦国時代 |
---|---|---|---|
主人公 | 徳川家康、石田三成 | 映像化 | テレビドラマ、映画 |
巻数 | 全3巻 |
[{"key":"作家","value":"司馬遼太郎"},{"key":"時代","value":"戦国時代"},{"key":"主人公","value":"徳川家康、石田三成"},{"key":"映像化","value":"テレビドラマ、映画"},{"key":"巻数","value":"全3巻"}]
口コミをご紹介
本書を読んで三成のファンになる人は多いようだが、わたしは誰のファンにもならなかった。それよりこの戦いにどう対応したかで、滅んだ一族があり、明治維新そして現代まで生き延びた一族がいる。何度読んでも壮大な歴史のロマンに打たれるからである。
出来事から選ぶ歴史小説おすすめ人気商品一覧表
- 商品画像
- 1
新潮社
- 2
KADOKAWA/角川書店
- 3
角川書店
- 4
中央公論新社
- 5
河出書房新社
- 商品名
- 関ケ原
- 信長死すべし
- 四十七人の刺客
- 箱館売ります- 土方歳三 蝦夷血風録
- 大化の改新
- 特徴
- 日本史上最大の合戦
- 本能寺の変の謎を解く
- 赤穂の浪士は忠臣か刺客か
- 狙われた蝦夷の地をプロイセン王国から守れ
- 取り上げられるこのと少ない古代史を面白く描いた傑作
- 価格
- 800円(税込)
- 836円(税込)
- 743円(税込)
- 817円(税込)
- 700円(税込)
- 作家
- 司馬遼太郎
- 山本兼一
- 池宮彰一郎
- 富樫倫太郎
- 海音寺潮五郎
- 時代
- 戦国時代
- 戦国
- 江戸
- 幕末
- 古墳~飛鳥
- 主人公
- 徳川家康、石田三成
- 章によって変わる
- 大石内蔵助
- 平山金十郎、斉藤順三郎
- 章によって変わる
- 映像化
- テレビドラマ、映画
- ―
- 映画
- ―
- ―
- 巻数
- 全3巻
- 全1巻
- 全2巻
- 全2巻
- 全1巻
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角川春樹事務所
決定版 男たちの大和
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戦艦大和と乗組員たちへの鎮魂の書
本作は、戦後60周年を記念して2005年に劇場公開された「男たちの大和/YAMATO」の原作です。歴史大作を手がけてきた佐藤純彌が脚本と演出を担当し、反町隆史、中村獅童、渡哲也といった俳優が戦艦大和の乗組員を演じて話題になりました。
作家の辺見じゅんは丁寧に聞き取りを行った上で執筆することで高い評価を受けているノンフィクション作家です。「決定版 男たちの大和」もノンフィクションですが、乗組員たちひとりひとりをリアルに描いており、歴史小説好きな人にこそ読んでもらいたい1冊です。
作家 | 辺見じゅん | 時代 | 昭和 |
---|---|---|---|
主人公 | 森脇庄八、内田守 | 映像化 | 映画 |
巻数 | 全2巻 |
[{"key":"作家","value":"辺見じゅん"},{"key":"時代","value":"昭和"},{"key":"主人公","value":"森脇庄八、内田守"},{"key":"映像化","value":"映画"},{"key":"巻数","value":"全2巻"}]
口コミをご紹介
映画を見て、それから原作が気になり買って読んでみると、映画とは違って、もっと深い内容の作品だったと感じました。念入りな取材もあっての作品だと思います。
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文藝春秋
坂の上の雲
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近代国家への道を描く
NHKが3年掛けて放送したスペシャルドラマの原作です。野沢尚の脚本、久石譲の音楽、そして主演が本木雅弘と、スタッフも映像も映画並みのスケールで作られ、放送中から多くの共感を呼びました。
司馬遼太郎の代表作のひとつで、明治維新後の日本が近代国家として成長し、ついに日露戦争に勝利するまでを描いています。国家の過渡期に学ぶことも多く、初心者からビジネスマンまで広くファン層を獲得している傑作歴史小説です。
作家 | 司馬遼太郎 | 時代 | 明治 |
---|---|---|---|
主人公 | 秋山好古、秋山真之、正岡子規 | 映像化 | テレビドラマ |
巻数 | 全8巻 |
[{"key":"作家","value":"司馬遼太郎"},{"key":"時代","value":"明治"},{"key":"主人公","value":"秋山好古、秋山真之、正岡子規"},{"key":"映像化","value":"テレビドラマ"},{"key":"巻数","value":"全8巻"}]
口コミをご紹介
サラリーマンの必読書とも言われ、時代小説の側面も、あるいはノンフィクション的な側面も持つ本書。教科書ではサラっと流してしまう1事象が、いかに日本、ひいては世界史的に大きな意味をもっていたか、また明治という時代の熱量を感じることもできます。
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講談社
天璋院篤姫
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女の一本道を凛と歩いた篤姫の物語
NHK大河ドラマとして2008年に放送された作品の原作です。徳川幕府の終末期を支えた女性を細やかに華やかに描いたドラマは、放映当時非常に大きな評判を呼び、幕末を扱った大河ドラマとしては異例のヒットとなりました。
幕末の複雑な状況もあって、幕末物の小説を避けてしまう人も多いと思いますが、本作は非常に読みやすく、そして面白く書かれています。篤姫のシンデレラストーリーと、そこから始まる波乱万丈の人生は、読者の心をつかんで放さないでしょう。
作家 | 宮尾登美子 | 時代 | 幕末 |
---|---|---|---|
主人公 | 天璋院篤姫 | 映像化 | NHK大河ドラマ |
巻数 | 全2巻 |
[{"key":"作家","value":"宮尾登美子"},{"key":"時代","value":"幕末"},{"key":"主人公","value":"天璋院篤姫"},{"key":"映像化","value":"NHK大河ドラマ"},{"key":"巻数","value":"全2巻"}]
口コミをご紹介
大河ドラマ『篤姫』の時代考証や人物設定をめぐりいろいろな声のある今日此頃、原作本を読んでみた。なるほど、確かにドラマと原作とでは相当違う。原作本は大河を観る為のいわば「参考書」として活用できる。そうすれば二倍楽しむことが出来るような気がする。
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早川書房
高い城の男
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もしも第二次世界大戦で日本とドイツが勝利していたら
歴史の「もし」に応える歴史改変SFの代表作です。第二次世界大戦で枢軸国側が勝利し、日本とドイツがアメリカを2分統治しているというIFの世界を描いています。今とは逆転した世界を、現実をベースに緻密に構築し、人間群像劇にまとめています。
作中に「もしも日本とドイツが負けていたら」という小説が登場する点が特徴で、「戦争に勝つとはどういうことか」「戦争に負けるとはどういうことか」を、現実と虚構を通して学ばせてくれます。一味違う歴史小説にも触れてみてください。
作家 | フィリップ・K・ディック | 時代 | 架空の1960年代 |
---|---|---|---|
主人公 | ロバート・チルダン | 映像化 | Amazon.comテレビドラマ |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"フィリップ・K・ディック"},{"key":"時代","value":"架空の1960年代"},{"key":"主人公","value":"ロバート・チルダン"},{"key":"映像化","value":"Amazon.comテレビドラマ"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
深く読むと見えてくるが、虚構が真実になり、真実が虚構になるストーリーの構造の緻密さが良い。ガワはSFだけれども、物語の根底に流れる「何に価値を見出すか」「何が価値となるか」というテーマは純文学のそれである。
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新潮社
十二国記
[{"site":"Amazon","url":"https://www.amazon.co.jp/dp/4101240523?tag=excite-can-22&linkCode=osi&th=1&psc=1"},{"site":"楽天","url":"https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/17b592bb.218bc1d1.17b592bd.70a9cb04/_RTcand00000001?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F11726161%2F&m=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F11726161%2F"}]
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12の国の壮大な歴史物語
中華風異世界を舞台にしたファンタジー小説ですが、古き中国の政治体制や思想、神話、伝説などを巧みに組み合わせ、12の国の過去と現在を壮大に描いた長編シリーズです。歴史小説に引けを取らない世界観と展開は、もはや「歴史小説」と言っても過言ではありません。
登場する人物たちはみな過酷な運命を背負っています。それでもそれぞれが折り合いをつけて生きていく様は、私たちに学びと勇気を与えます。ファンタジー要素が加わることによって、中学生や小学生でもよみやすい作品です。人生に迷ったときにおすすめです。
作家 | 小野不由美 | 時代 | 架空 |
---|---|---|---|
主人公 | 各巻によって異なる | 映像化 | アニメ |
巻数 | 16巻(以下続刊) |
[{"key":"作家","value":"小野不由美"},{"key":"時代","value":"架空"},{"key":"主人公","value":"各巻によって異なる"},{"key":"映像化","value":"アニメ"},{"key":"巻数","value":"16巻(以下続刊)"}]
口コミをご紹介
この十二国記の希有なところは、物語そのものの面白さ以上に、人がどうあるべきか、自分に誇れる自分とはなんなのか、そういったものを考えさせてくれる部分なのではないかと感じています。生き方に迷うあの頃、この物語に出会えたことを感謝しています。
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KADOKAWA
戦国自衛隊
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戦国時代に自衛隊が出現
半村良の代表作で、SF小説の金字塔です。「近代兵器の軍と弓槍刀の軍が戦ったらどうなるか」ということを、「自衛隊が戦国時代にワープした」という設定で現実的にシミュレーションしています。
歴史とSFをミックスしたエンタテインメント作品で、誰でも気軽に読むことができます。実在の武将も登場するので、親近感もわくでしょう。少し歴史の世界を覗いてみたいという小説初心者におすすめの良作です。
作家 | 半村良 | 時代 | 戦国時代 |
---|---|---|---|
主人公 | 伊庭義明 | 映像化 | 映画 |
巻数 | 全1巻 |
[{"key":"作家","value":"半村良"},{"key":"時代","value":"戦国時代"},{"key":"主人公","value":"伊庭義明"},{"key":"映像化","value":"映画"},{"key":"巻数","value":"全1巻"}]
口コミをご紹介
主人公たちは徐々に戦国時代に順応していくが、決して自分たちが歴史の表に出ようとしない点が非常に好感が持てる。そして史実と微妙に異なる設定が最後に収斂して吸収されていく様は、心地よいぐらい見事だ。
「歴史には興味があるけれど、長い小説を読みきれるか心配」という人は歴史漫画にチャレンジしてみましょう。日本の古代から現代まで、中国史も世界史も扱っており、さらには伝記もそろっています。読みたい漫画を見つけやすいと思います。
また各出版社から出ている学習まんがシリーズも侮れません。小学生が読みやすいだけでなく、中学生、高校生の試験にも対応でき、大人が読んでも役立つ内容が盛り込まれています。大まかな流れを知るのには特におすすめです。
漫画は小説と違い、絵があることが理解の助けになります。着る物や髪型、調度品などを見る楽しみもあります。漫画家もきちんと調べて丁寧に絵に描いているので、そうした細かい表現にも注目したいものです。
歴史小説は私たちに学びと勇気を与えてくれます。怒涛の展開にページをめくる手が止まらなくなり、主人公と一緒に一喜一憂することもあるでしょう。それこそが歴史小説を読む醍醐味です。ランキングを参考にハマれる歴史小説をぜひ見つけてください。
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歴史とは、人類や社会が時間とともにどのように変化し、発展してきたかを記した足跡です。そうした過去を直接に見たり触れたりすることはできませんが、擬似的に体験することはできます。それが「歴史小説」です。
歴史小説のいいところは、登場する人物にシンクロし、人生や喜怒哀楽を共にすることができるだけでなく、様々な知識も得られるところです。これが「教科書で学ぶより、歴史小説を読んだほうが頭に入る」と言われる所以でもあります。
ところで「歴史小説」と同じような意味合いで使われている言葉に「時代小説」があります。どちらも過去の出来事を扱った小説で、近年ではその違いが曖昧になっていますが、文学上では明確にジャンルが分かれています。その違いを簡単に見てみましょう。