記事ID132918のサムネイル画像

世界中で人気の文豪ヘミングウェイのおすすめランキング10選

ノーベル文学賞を受賞し、作品の数々が映画にもなっているアメリカの文豪・ヘミングウェイ。日本でも人気の文豪ですが、意外と知らない方も多いかと思います。ここではランキング形式でヘミングウェイの傑作作品を余すことなくご紹介していきます!

ヘミングウェイの魅力とは

スペイン内戦、第一次世界大戦への出兵の体験や、その男らしい生き様から紡がれた優れた文体が、アメリカの古典文学史として深く刻まれている、アーネスト・ヘミングウェイ。『老人と海』『武器よさらば』などのタイトルは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

ヘミングウェイの屈強な男性像、「マッチョ」はアメリカ文化に広く受け入れられましたが、実は猫が大好きであったり、些細な感情の揺れなどにとても気遣う面もあり、そのギャップもアーネスト・ヘミングウェイの魅力を引き立てている要因の一つかもしれませんね。

 

ヘミングウェイという名前は聞いたことはあるけれど、読んだことはない、興味はあるけれどどれから読もうか悩んでしまうという方にヘミングウェイの小説の魅力やヘミングウェイの人生などを交えてランキング形式でご紹介していきます。読書自体あまりしたことがない、というかたもヘミングウェイのシンプルかつ力強い文体は非常に読みやすく、引き込まれるので、おすすめできますよ。

 

 

ヘミングウェイ作品の選び方

屈強で力強いイメージが非常に強いアーネスト・ヘミングウェイ。前期・後期では作風も異なり、長編・短編でも読みやすさでは差異が生じてきます。どれから読んでも面白いことは折り紙つきですが、できるだけ自分の好みのタイプと合っているものを選べば、ダースとインプレッションがよくなるでしょう。

ヘミングウェイ作品の時期で選ぶ

同じ著者でも書かれた作品の時期により作風に変化がみられることが多々あります。アーネスト・ヘミングウェイも例外ではありません。前期では戦争体験の色濃い影響を受けたハードボイルドな小説が多いですが、後期になるにつれ、感情のささやかな動きをとらえたセンシティブな作風に変化していきます。

前期

ヘミングウェイを語るうえで戦争抜きでは語れません。スペイン内戦、第一次世界大戦、第二次世界大戦に参加しその影響を特に強く受けているのが初期作品といえるでしょう。

 

実は、彼は徴兵されて戦争に赴いたのではなく自らの意思で戦争に参加しました。19歳で傷病兵の輸送兵として活躍したものの爆発に巻き込まれ重傷を負いました。戦地での傷をいやした看護婦との恋の経験も小説に組み込まれていたりしますね。

 

非常に勇ましく屈強なイメージは戦争体験後から生まれた文体ですが、同時にまだ成熟していない心の微妙なエッセンスも感じられる作風といえるでしょう。どこか無理して猪突猛進を繰り返す幼さも感じられたらヘミングウェイのファンといえるかもしれませんね。

 

中期

第二次世界大戦を北米新聞連盟の特派員として参加したヘミングウェイ。彼の勇敢さはとどまることを知りませんでしたが、同時に彼に潜む攻撃性もまた増長していきました。戦時中の体験が勇敢さと攻撃性の二つをもって表現されることが特に多かったのが中期といえるでしょう。

 

また、スペインの闘牛は当時ではあまり世界に知られていないスポーツでした。しかしその闘牛を取りあげ文章にし、世界に闘牛を広めたのはヘミングウェイと言われています。戦争以外でも狩りを好んでいたヘミングウェイはこの時期にアフリカなどで狩りをし、その狩りの体験も小説に活かされていきました。

後期

晩年はショットガンによる自殺で自らの人生に終止符をうったヘミングウェイ。彼の家系は自殺が多く躁鬱が遺伝していたのではないかと考えられます。「マッチョ」をアメリカ文化にもたらしたヘミングウェイとは思えない幕引きですが、後期の小説を読んでいくとヘミングウェイの心境も少し理解できるような気がします。

 

『老人と海』を発表し、ノーベル文学賞を受賞するも、飛行機事故による後遺症のため出席を辞退。その後も後遺症に悩まされます。また生活の拠点をキューバに写しカストロとも仲が良かったことから、FBIに追われているという妄想にとりつかれてしまいます。

 

様々な困難に打ち勝ったヘミングウェイの晩年は必ずしもいいとは言えませんが、その間に紡がれた作品は文学にハードボイルドの完成形を与えることになりました。

ヘミングウェイ作品の長さで選ぶ

通勤・通学の合間に軽く読めるような作品を好む方や、じっくりと腰を落ち着けて重厚なヘミングウェイのハードボイルド作品を楽しみたい方などたくさんいらっしゃるかとおもいます。ここではヘミングウェイ作品を短編・長編とわけてご紹介していきます。

短編

『老人と海』『陽はまた昇る』などの長編小説で有名なヘミングウェイ。それらの長編小説は映画にもなっていることから知っている方はかなり多いでしょう。ただヘミングウェイの短編作品はなかなか知っている方は少ない方と思います。

 

また短編小説はヘミングウェイの思想や、センシティブな心の動きを追うことができる作品が多いです。どの時期にも短編小説を発表しているのでその時代の好みがあればそれに合わせるのもよいでしょう。頑健な男性像からふと漏れる哀愁を感じることができます。

長編

アメリカ文学、世界の文学に影響を与えたヘミングウェイの長編作品はどれも文章の質は最高といえます。ただ文庫本でも手に取ってみると結構な量なので躊躇されるかたもおおいはずです。

 

ヘミングウェイの文章は非常にシンプルで読み始めると止まらなくなるような魅力が特徴的です。その力強いキャラクターにあこがれを持つ方も多いと思います。もし長編小説が苦手な方でもヘミングウェイの小説ならば意外と読了までの時間がそこまで多くないことに驚かれるかと思います。読書を趣味にしようと思っている方もヘミングウェイの小説から読めば読むことの楽しさが強く感じられるはずです。

物語の雰囲気で選ぶ

その時々の気分でどんな小説を選ぼうかという場面はありますよね。ヘミングウェイの小説は重く、血なまぐさく、男らしいといった印象がありますか、作品によって変わってきます。ただどの作品も一級品ですのでまず手に取った作品をよんでみるというのもいいかと思います。

比較的明るい雰囲気のヘミングウェイ作品

ハードボイルドと荒削りのストーリーテリング、そして熟達したシンプルな文体がおおいヘミングウェイ作品。戦争をモチーフにしているものがおおいので明るく喜劇調のものは少ないですが、その男らしさや情熱を感じることができれば明るめであるといえるでしょう。

 

回顧録や短編小説だと比較的暗めであることがおおいので明るい雰囲気の小説を好む方は長編をおすすめします。長編の中でも前期・中期あたりの作品が適しているといえるでしょう。まだ読んだことがない方も上記のような基準で選んでいただければ、ヘミングウェイ作品に親しむことができるかと思います。

比較的暗い雰囲気のヘミングウェイ作品

晩年を自殺で幕引きしたヘミングウェイ。後期はすこし暗めの作品が多かったりします。また初期の短編作品はまだ成熟していないヘミングウェイが行間で感じられたり、キューバやパリでの生活が及ぼした影響や、人生観の考察が語られたりします。

 

もし、暗めの雰囲気を好む方であれば短編小説をおすすめします。暗いといってもヘミングウェイのハードボイルドな長編と比較すればというだけでジメジメしたものではありません。どちらかというと大人の静寂を感じれた作品が多いです。ヘミングウェイの長編では語られない繊細な感情や思索について読むことができます。

世界中で人気の文豪ヘミングウェイのおすすめランキング10選

第10位

ヘラルド映画文庫

エデンの園

価格:57円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ヘミングウェイの作風の変化がみられる一作

ヘミングウェイの死後発表された作品。書かれていた時期は1946年から1958年と、中期から後期にあたる作品で相当の年数をこの作品に対してかけていたことがわかります。今までの作品群とは多少異なった作風で性を強く意識させるストーリーとなっています。

 

彼がなくなったあとに4番目の妻であるメアリー・ウォルシュ・ヘミングウェイが遺作を集め発表しました。なので、こちらの作品をまとめ上げたのはアーネスト・ヘミングウェイ自身ではありませんが、彼の作風が損なわれていることはありません。ヘミングウェイの作品を読み始めた方にはおすすめできませんが、ある程度読んでいる方には強くお勧めできます。長期間この小説の題材に取り組んでいたとはさすが文豪といえます。

出版社ヘラルド映画文庫ページ数221P
第9位

新潮社

海流のなかの島々(上)

価格:680円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

死後、集められ発表されたヘミングウェイの遺稿

ヘミングウェイ『老人と海』を彷彿とさせる荒れ狂う大海でのカジキマグロとの死闘。主人公と3人の息子たちとの溢れるばかりのいきいきとした島での生活。どこか、ヘミングウェイの血なまぐささから外れてある種の牧歌的な作風なのか、と思いきや、やはりヘミングウェイの簡潔なスタイルに導かれていき…。

 

こちらも10位と同様、ヘミングウェイの死後に妻によって集められ発表された遺稿の一つです。あくまでも遺稿で、編集や添削、推敲などをヘミングウェイ自身が加えてはいないと言えるでしょう。しかし文体の力強さや、ヘミングウェイの思想・死生観の表れがありありと伝わってきますね。これが自宅に眠ったままにならずに発表されることになり本当に良かったと思える一作です。

出版社新潮社ページ数367P
第8位

三笠書房

ヘミングウェイ全集〈6〉

価格:1,335円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ヘミングウェイの著作を集めた全集

数々の作品をこの世に残したヘミングウェイ。そんな彼の全集第6巻には、「持つと持たぬと」「誰がために鐘はなる」などが収録されています。「誰がために鐘がなる」は、文庫本化されています。

 

「持つと持たぬと」はヘミングウェイ中期の作品。1944年には「脱出」という映画で映像化もされた作品です。ヘミングウェイの魅力を余すところなく楽しみたい、という方におすすめです。

出版社三笠書房ページ数

7位 新潮文庫 『移動祝祭日』

第7位

新潮社

移動祝祭日

価格:637円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ヘミングウェイの苦悩や人生観がわかる作品

20年代のパリはロストジェネレーションとよばれた芸術家や作家が生まれた偉大な時代といえました。彼らとの交遊はヘミングウェイの作家活動に多大な影響を及ぼし、またパリという街も彼に様々な影響を与えました。そして妻・ハドリーとの数々の場面はこの作品の品格をさらにあげているといえるでしょう…。

 

「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことが出来たなら、その後の人生をどこで過ごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。」の名文はヘミングウェイの中でも屈指といえますね。ヘミングウェイの様々な一面が垣間見られるので、何冊かヘミングウェイの作品を読んだ方に強くおすすめしたい作品です。

出版社新潮社ページ数330P

6位 新潮文庫 『われらの時代 ほか 全短編〈1〉』

第6位

新潮社

われらの時代 ほか 全短編〈1〉

価格:810円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ヘミングウェイの初期短編集

初期の短編であるわれらの時代。一般的なヘミングウェイのイメージである「マッチョ」から感じられない繊細な心の動きかがわかる短編になっています。

 

この短編でヘミングウェイの文体の簡潔さや真に迫るストーリー展開が確立されていきます。ほかにもこちらの短編集に収録されている『男だけの世界』『兵士の故郷』『殺し屋』などその後のヘミングウェイを知るうえで欠かせないエッセンスがふんだんに詰まった作品が収録されています。

 

これからヘミングウェイを読んでみたいけれど長い文章は少し苦手、お試し感覚で少しだけ読んでみたいという方におすすめです。

出版社新潮社ページ数493P
第5位

新潮社

日はまた昇る

価格:724円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ロスト・ジェネレーションを生き抜いた若者たちの黙示録

第一次世界大戦中を生きた世代である「ロスト・ジェネレーション」と呼ばれた若者たち。そんな若者たちの中の一人である主人公は、元ボクシング選手であり文芸評論家でもあったが仕事も結婚もうまくいかず離婚。アメリカ人のジェイクという男と出会い、ジェイクはダンスフロアでブレットという女性と出会う。屈折した過去を持つ3人の関係は複雑になっていき…

 

言わずと知れたヘミングウェイの代表作です。パリやスペインを舞台にした異国情緒溢れる情景描写も優れていますね。テンポの良い展開や歯切れのいい文体とは裏腹に、自らのロスト・ジェネレーション、自堕落な世代を描く様とのコントラストも面白いです。

出版社新潮社ページ数487P
第4位

新潮社

蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす ほか 全短編集〈3〉

価格:1,015円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ヘミングウェイが「パパ」と呼ばれた理由

主人公は息子に猟銃の使い方を教え、息子は猟銃の大会で賞をとる。父親は大いに喜びますが、息子は当然のごとく考え、すぐにそのことを忘れてしまいます。ある日、小説の大家でも賞をとった息子を褒めますが、どこかでそんな小説を読んだことあるような気が主人公にはするのですが…

 

なぜ「パパ」とヘミングウェイが呼ばれたのか納得のできる短編です。こちらの短編は遺稿の中の一つですね。喜ぶ父親と冷めた息子、胸を締め付けるような事実と向き合う父親の姿がしっかりまとめ上げられていてる作品です。

出版社新潮社ページ数702P
第3位

新潮社

誰がために鐘は鳴る

価格:810円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

スリルが味わえるハードボイルド大作

スペイン内戦に参加した主人公のロバート。徴兵でなく、義勇兵として参加したロバートは、橋の爆破という命令を受けます。その作戦を遂行するために必要な仲間を苦難が立ちはだかる中集めるロバート。戦場での友情や、恋愛、裏切りなどが詰まったハードボイルド大作。

 

読んでいくうちにまたもう1ページ、また1ページと読むボルテージがグングンあがる素晴らしい小説です。やはりこの小説もヘミングウェイが参加したスペイン内戦での経験が下地になっていることからリアルさも体感できるものになっています。橋を爆破する任務のスリルが、実際には小説の中では4日間しか過ぎていなかったことに気づくと、本当にその4日間を過ごしていたのではないかと追体験できるほどです。スリルを感じたい方におすすめです。

出版社新潮社ページ数460P
第2位

新潮社

武器よさらば

価格:810円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

戦争に翻弄される男女が辿る衝撃のラスト

時は第一次世界大戦。主人公であるアメリカ人のフレドリックはイタリア軍に志願します。砲撃で傷を負ったフレデリックを看護婦であるイギリス人のキャサリンは介抱します。そこから恋愛に発展しますが、戦況は悪化していき、フレドリックは戦地から逃げ出して石増しますが…。

 

戦争に翻弄される若い男女が辿る運命を描いた長編小説。何が人を生かし何が人を死に至らしめるのかというポイントに着目して読んでいくと、きっと自分なりの答えが得られるのではないでしょうか。ラブストーリーでもありますが、やはり根底には戦争、闘争があり作品全体を覆っています。衝撃のラストを体感したい方におすすめです。

出版社新潮文庫ページ数 565ページ
第1位

新潮社

老人と海

価格:460円(税込)

Amazonで詳細を見る

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ノーベル文学賞作品ともされる傑作

漁師である老人のサンチャゴと少年は小さな船で一本釣りを生計をたてています。しかし、数か月にわたる不良がメキシコ湾を襲い、少年の両親は別の船で漁をさせることにします。サンチャゴは単身で漁に赴き、3日間にわたるカジキマグロとの死闘の末、見事つかまえることができるのですが…。

 

映画にもなり、知らない人はいないといってもいいくらいの名作『老人と海』。ヘミングウェイのハードボイルドと寂寥感、簡潔な文体全てが熟達した傑作です。生と死のの駆け引きや、大自然の中で行われる死闘すべてが素晴らしいですね。主人公であるサンチャゴが見る夢をどう解釈するかがポイントとなりうるかもしれません。

出版社新潮社ページ数170P

関連記事はこちら

まとめ

これまでアメリカの大文豪・ヘミングウェイの魅力をおすすめランキング形式でご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?名前なら聞いたことはないくらい有名ですが、手に取って読んだことはないという方はかなり多くいらっしゃるかとおもいます。この機会にヘミングウェイの作品を通して読書にふけるのもいいかもしれませんね。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ